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『Guild-unitの作家たち Silversmith編』 : smile_mammy


特集『Guild-unitの作家たち』は

JAP工房がコアとなって作る作家集団

“ GUILD-UNIT ”の中から、

オンラインショップで作品を扱っている

ブランドをピックアップ。

ブランドの成り立ちや作品、作家自身について紹介する。




第5回は『 smile_mammy 』の作家、松田守和に話を聞いた。

smile_mammy01.jpg  

ちょうど今(2014/11/1~2015/1/4)、
六本木で『ティム・バートンの世界』が開催されているが、
そのティム・バートンが、原案/キャラクター設定/プロデュースした
映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が大好きだという松田。
彼の“コワカワイイ”作風は
ティム・バートン作品と通じるところがある。


smile_mammy 松田守和

smile_mammy smile_mammy 
※写真をクリックすると商品サイトにリンクします。

彼がGUILD-UNITメンバーになるきっかけも『ナイトメアー~』だった。

「『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が大好きでJAP工房を知りました。その後、SNSで知り合った方がJAP工房と親しかったので紹介してくれたんです」


JAP工房が1998年から2000年に発売していた『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のシルバー・ジュエリー。
※現在は販売終了。詳細はJAP工房公式サイトのギャラリーへ。


彼にとってJAP工房はあこがれだったので
「今でもJAP工房へ来るのは緊張する」のだそうだ。
『ナイトメアー~』にまつわる話は
まだ続きがあるのだが、それは後ほど。


現在、33歳の松田は、
畜産科の高校を経て
アクセサリーの専門学校へ進んだという
異色の経歴を持っている。

「テレビでよく観ていた『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』でムツゴロウ王国に憧れて、動物関係に進みたいと思って畜産科の高校に進学したんです。でも動物が好きだから進んだのに、畜産って最終的には動物を処分しちゃう仕事なんですよね・・・・。それで動物の次に自分は何が好きなんだろう、って考えたときにアクセサリーが思い浮かんだんです」

『 smile_mammy 』の作家から
「ムツゴロウ(畑正憲氏)」という名前が
出てくるとは思わなかったが、
松田が言うには「ムツゴロウ世代」。
生まれてから成人するまでちょうど
『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』(フジテレビ)が放送されていた。

「単位制なので4~5年、専門学校へ行ってました。『 smile_mammy 』というブランド名は入学して2年目の頃に考えたんですけれど深い意味はないんです。“スマイル・マミー”の“イル・マ”ってところの音感がいいなって。smile ball を最初に創ったのも専門学校にいたときで、『 smile_mammy 』のブランドキャラが欲しいと思っていたころに、たまたま球体を作る授業があって、それを活かそうと思ったんです」


初期作品の smile ball 。※現在は廃盤。

『 smile_mammy 』の代表的作品「smile ball」は
すでに学生のときに誕生させていたのだ。
が、そこからすぐにブランドとして成功したわけではない。

「卒業して御徒町のジュエリー工房に就職したんですけれど、そこは職人さんがみんな韓国の方で、言葉が全然通じなかったんです。しかも学校で勉強してきた技術がまったく役に立たなくて。あまりにも何もできなくて申し訳なさ過ぎて挫折しました」

精神的に参ってしまい半年で退職。
「今思えば、そうやって申し訳なさや不甲斐なさを乗り越えて成長していくものだったのかもしれないです」と、松田は振り返る。
挫折したとはいえ、その技術が今に活かされているのだそうだ。

「韓国の方はアグレッシブで、そこの工房はいかに少ない手数で、きれいに仕上げるかということに特化しているのですごく勉強になりました。専門学校で数年学んだことより、その工房で培ったことの方が多いです」



専門学校時代に誕生し、半年間勤めた工房の技術を駆使して
「smile ball」と「stare」は作られている。
それ以外の作品もいくつかラインナップされているが、
それらはかなり昔の作品だ。

smile_mammy smile_mammy 
初期作品。左から「spider_S」「zipper_M」「ivy_S」。
「今の自分の作風とは違うんですけれど、JAP工房では今でも買ってくれる方がいるのは、うれしいですね」


「創ったものをラインナップから消すのは忍びなくて、引っ込める勇気がないですね(笑)。今は smile ball を突き詰めている感じです。あとはそこから派生した stare と。自分が好きでやっているものを、“いいね”って言ってくれる人がいて、本当に自分が目指していた理想の生活ができています。まだまだ生活はギリギリなんですけれど、恵まれた環境にいると実感してます」

「おだやかに生活したい」「心の平穏が大事」という松田。
現状に満足しているようだが、
新しいシリーズを作るつもりはないのだろうか?

「いつかは大好きな骨を活かした作品を創りたいと思ってるんですけど、好き過ぎて本物が一番なんです。少し前にしばらく北海道に住んでいたことがあって、拾った動物の骨を自分で漂白してコレクションしたものがダンボールに2箱あるんです。以前は買ったりもしていて、結構投資をしているのでちゃんと仕事に結び着けないといけないなって(笑)」





動物が好きで、骨が好きな松田なので、
そういう作品をオーダーしたら
きっと素敵なものができるんじゃないかと思ったのだが・・・・。

「お客さんの声を聞いて、自分が気が向いたら取り入れて創りますけれど、完全なオーダーは受けません。気分転換で smile ball や stare じゃないものは作らないのか、って聞かれることがあるんですけれど、その時間があれば、逆に smile ball や stare の新しいものを創りたいんです」

彼自身が「smile ball」「stare」にぞっこん。
だからこそ魅力的なのだろう。

「根本的に思っているのが、着ける人の力になれる、前向きに元気になれる、ポジティブな影響を与えるものを創りたいと思っています。smile ball が口だけなのは、見る人それぞれに想像できる余白を持たせたいなって。鏡面仕上げなのは映り込むことで雰囲気が変わってくる。見る人それぞれに違う印象を与えるし、同じ人であってもその時の気持ちで違う風に見えるかなって思いますね。そういうところは実は、骨と似ているのかなって」

「動物が好きで畜産の道に行きましたが、その道を諦めて別の道を捜したときに、次に好きなのはシルバーアクセサリーだと思って選んだのですが、当時はここまで長くやるとは思っていなかったです。『 smile_mammy 』を気に入ってくれているユーザーの方にはひたすら感謝です。あのブランドみたいになりたいという目標とかはなくて、ただひたすら好きなものを作って、穏やかに生活できたらいいですね。そのためには作品が売れなければいけないし、“好きだ”と言ってくれる人がいなくちゃいけないし。だから納得のいかないものを出すわけにはいかない、穏やかに生活するための努力をしていきたいと思っています」



松田守和の作業場風景。


額縁を自分の好きなサイズにリメイク。徹底的にこだわる。


angel smile_P

「苦労した作品というのは思い浮かばないんですけれど、angel smile は本物の羽根の構造を理解してから創ったということでは時間がかかっています。デフォルメはしていますけれど、これを創る少し前にトンビの剥製を手に入れていたので参考にしているんです」


stare ball ring_2

「友達の奥さんに追視する目のドールを見せてもらって興味を持って、その後に知り合いの作家さんが追視するドールアイの作り方を知っていて教えてもらいました。そのまた数年後にお気に入りのSHOPの店長さんに、smile ball 以外のシリーズを作ったらいいんじゃないかって言われたのがきっかけで、stare シリーズが誕生しました。この3人がいなければ生まれていなかったシリーズだと思います。stare baii ring 2 は目が大きいので追視効果がよく分かります」


smile ball ring_14

「2年前にティム・バートンが来日したとき、友人が開いた小さなパーティに呼ばれたんです。そのときにプレゼントして、すごく喜んで着けてくれたのがこのリングです」
ということは、これを着ければティム・バートンとお揃い!?
※詳しくはブログへ。


ティム・バートンとの2ショット。

十数年前は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の
1ファンでしかなかった松田が
ティム・バートン本人に自分の作品をプレゼント。
このときばかりは心の平穏も乱されたようです(笑)。


今回の特集を機にオンラインショップでの
『 smile_mammy 』取り扱い商品を拡大しました。

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JAP工房オンラインショップ smile_mammy

smile_mammyの公式サイトはこちら
smile_mammy


テーマ:シルバーアクセサリー - ジャンル:ファッション・ブランド