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『Guild-unitの作家たち Silversmith編』 : PASSIONE

特集『Guild-unitの作家たち』は

JAP工房がコアとなって作る作家集団

“ GUILD-UNIT ”の中から、

オンラインショップで作品を扱っている

ブランドをピックアップ。

ブランドの成り立ちや作品、作家自身について紹介する。



第6回は『 PASSIONE 』の作家、梅田竹生に話を聞く。

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梅田は、これまで紹介してきた彫金作家とは少し異なり
基本から独学で彫金技術を身につけた。
陶芸家を父に持ち、
「子供の頃から漠然と自分もそういう道に進むんだろうなぁ」と、
思っていたという。
ある意味、サラブレッドの芸術家でもある。

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PASSIONE 梅田竹生

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※写真をクリックすると商品サイトにリンクします。

「昔から物作りは好きで、小さい頃からやりたいことを捜していた感じですね。父親が陶芸家なので会社員という職業のイメージが湧かなかったんです。自分の作った物を売る、ということはわかるんですけど。楽しそうにやっている父親を見て、自分も好きなことで暮らしていけたらいいなって」

父の跡を継いで陶芸家になる気はそれほどなかったらしい。
高校を卒業後、数年は父親の手伝いをしつつ、
その間も自分が何をやりたいのか模索をしていた。

「小さい頃からいろいろ物作りをやってきて、立体物で細かい造形ができるものがいいなって。時間をかけて細かい作品をじっくりと作るのが自分には合っていると思ってました。しばらく父親を手伝っていて、せっかくなのでそのまま気に入ったなら陶芸もいいかな、とは思っていたんですけれど。東急ハンズで彫金のセットを買ってきて、指輪を1つ作ってみたら楽しくて。すごく細かく造形できるし、これは面白いと思って始めたんです」

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「雲竜リング」 異常に細かい鱗がびっしり。

その頃はまだ家族と徳島に住んでいた梅田。
周りには彫金教室もなく、相談相手もおらず、
本を見て独学で技術を会得し、彫金の道へ進むことに。

「分からないことはいろいろ試行錯誤してやっていましたね。面倒なやり方だったり、時間がかかったりしましたけれど、今思えばそれでよかったかなって思います。回り道をして、その途中でやったこと、失敗したことがあとから役にたったりしているんです」

大阪のいくつかのお店に商品を置いてもらい、
徳島で発注を受けて作っていたが、
22歳のときに生まれ故郷の滋賀に近い京都へ移り住む。

「子供の頃に都会と言えば京都で、いつかは京都に住みたいと思っていたんです。住んでみると、適度に都会で、適度に田舎なのがいいですね。お寺の細工とかも見ていて楽しいし。造形の細かな根付とかが好きで、そういうのもあって和の雰囲気は好きです」

「 PASSIONE 」といえば、造形の緻密さ。
梅田は「彫金が好き」なのではなく
「細かく造形できる彫金が好き」なのだ。
そして試行錯誤することを楽しいと感じる人。
たとえば「アホロートルロボリング」。

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顔だけのはずだったウーパールーパーの指輪、「アホロートルロボリング」

「ウーパールーパー(アホロートル)を飼いたかったんですけれど、本物の世話は大変で、展示会などで家を空けることがある自分には無理だと分かったので、指輪を作ってがまんしようと思ったんです。近所のペットショップに毎日通って観察して、最初は顔だけのシンプルなものにするつもりだったんですけれど、せっかくだから手をつけようとなって、手をつけるなら動かそうとなって、動かすなら何か持たせようとなって、そうやってどんどん付け足しているうちに、操縦している人がいると面白いなって。操縦者は最初は人間だったんですけれど、最終的にはウーパールーパーがウーパールーパーロボを操縦していたら面白いなって。がんばって作ったので商品化しました」

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最初から完成予想があるのではなく、
作っては寝かせて、アイデアが浮かぶと盛り込んでいく。
その時々の梅田の嗜好、アイデアが作品となる「 PASSIONE 」。

「最初に自分が考えていたものとは結構違うものができあがるんですが、それがおもしろいんです。深く考えずにウーパールーパーが好きだから作ろうと始めて、作りながらじっくりと自分に自分の好みを問いかけて、最終的に自分の好みはこれだったのか、と気づく感じです」


リングの内側にまで造形してしまうのも
造形が好きだから。

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「イチゴと花とミツバチリング」の内側

「シンプルにど~んとした指輪を作りたいと思ってイチゴを作ったんですが、内側にスペースがあったので。作り込みたいという欲求は裏でやっておけば見た目はシンプルになるなって(笑)」


内側にまで造形が施されている作品が多いのも
「 PASSIONE 」の特徴なのだが、
それを最初から狙っているわけではないのだ。

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「天使リング(ハート)」の内側

「天使リング(ハート)は自分が趣味で作ったものなんですけれど、これをお店に置いてもらうには商品力を上げるために直さないといけないなぁ、と。内側にスペースがあるから何か彫ろうと思って、表側がハートだから天使にしてみたんです。こういうアイデアがパッと浮かんだ瞬間が楽しいですね」


とにかく梅田が自分自身が楽しんで、
その楽しんだ結果が作品という感じ。
梅田自身、自分から何が生み出されるのかを
楽しみにしている感じだ。

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「できるだけ自己満足のハードルを高い設定にして、そのハードルを越えるくらいに自分が満足できたら、お客さんにもちょっとは“いいな”って思ってもらえるんじゃないかと、そういう感じでやっています」


とはいいつつも、
お客に満足してもらいたいという気持ちも大きい。

「内側まで細工があれば、お得感もあるかな~って思って。値段にかかわらず、いい買い物をしたと思ってもらいたいというのはあります。展示会をしてお客さんの反応をダイレクトに受けるようになって余計に思うようにありました。自分の楽しみで作ったものを喜んでもらえるのはやっぱりうれしいですね」

年に数回行っている展示会を楽しみにしている梅田だが、
展示会をしている間は「早く家に帰りたい」のだとか。

「家にこもって作っているので、強制的に作業ができなくなる展示会は生活のいいメリハリになってます。でも展示会場でお客さんの声を聞いていると早く家に帰って作業を始めたくなっちゃうんですよ」

とにかく造形することが楽しくてしょうがない感じ。
「 PASSIONE 」に石が使われない理由を聞いたら・・・・。

「石は自由にできないイメージなんです。石を入れる場所があったら、そこに自分の造形を入れたいんです」

素敵な造形バカ(笑)。

「シルバーに限定するつもりはないんです。楽しく作れるのであれば別のものでもいいとは思ってますけれど、シルバーがほんとに好きなので、ほかのことをしている暇はないでしょうね。作りかけで寝かせているものがたくさんあって、それを完成させたいし、それが一生分はあるので時間がもっと欲しいくらいです。自分で楽しく作って、それを仕事にできて、できあがったものを喜んでくれる人がいるのはありがたいですね。もっとがんばろうって気になれます」


以下、おすすめ作品。

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アホロートルロボリング

「宇宙のどこかにあるウーパールーパー星から地球にやってきたウーパールーパー星人。自分たちと同じルーツを持つウーパールーパーが、地球人のペットにされたり、食用にされていることを知る。そして怒ったウーパールーパー星人は、アホロートルロボに乗って地球人を懲らしめるのだった・・・・」

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天使リング(ハート)

はじめは梅田が自分用に作ったリング。
商品化する際に内側に天使が加えられたが、
今となっては内側に天使があってこその作品に。

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イチゴと花とミツバチリング

「イチゴが1つのシンプルな指輪」と
いっても
イチゴの種の造形がすごい。
さらに内側は花の周りをミツバチが飛んでいる「 PASSIONE 」ワールドが!!

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バラ一輪 リング ペンダント

「最近の作品です。昔は自分が作りたいものを作るんだと思っていたんですが、花がいいというお客さんが多くいらして、それを聞いているうちに自分でも作ってみたくなりました。作ってみたら面白くて。このバラと何かを組み合わせた作品も作ってみたいと思い始めています」

これまでの「 PASSIONE 」とは少し方向性が異なる造形。

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お化けキノコピアス

近日発売予定の作品。
「最近はシンプルなものを」と言っていたのに(笑)。
100円玉と比較してみた。
全高約15.5ミリ、大きなキノコは7ミリ弱。
根元の小さなキノコは2.5ミリ。
後ろを見るとキノコが牙をむいている楽しい作品。

お楽しみに!!


今回の特集を機にオンラインショップでの
『 PASSIONE 』取り扱い商品を拡大しました。

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テーマ:シルバーアクセサリー - ジャンル:ファッション・ブランド

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